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連載第20回/小さなボートの上でもバーベキューを楽しもう

バーベキューグリル 横浜近郊でクルージングを楽しまれている方は覚えているだろうか。 現在の横浜ベイサイドマリーナができる数年前は、あの場所は堤防に囲まれたボート天国だったことを。堤防に囲まれているため東京湾の波の影響はほとんどなく、水深も10m未満と描泊にはもってこいのエリアだった。 毎週日曜日になるとどこからともなく沢山のセーリングクルザーやモータークルザーが訪れ賑わった。 船上では、どの船もバーベキューをしながら冷えたビールを飲んでいる。 非常にのどかな光景だ。 知らない人同士のボートを互いに連ねながら出会いを楽しむ。 ボートを乗っていて良かったと感じる瞬間だ。 私は、毎週バーベキューパーティーを楽しんでいたことを記憶している。 ただ、全ての船がバーベキューができるスペースを持っているとは限らない。 少なくとも30フィート以上のボートでないとテーブルやグリルのスペースを持つことは不可能だ。 まして、スタンド型のグリルでは、ボートが揺れる度にグリル位置が右へ左へずれてしまう。 また、ディスカウトショップで購入したバーベキューグリルは、一度使用するサビて翌年は使えない物が多い。 海水やサビに強く、スペース不要で設置が簡単な都合の良いボート専用のバーベーキューグリルやテーブルは、ないものだろうか。 米国の有名メーカーのひとつにマリングリルとマリンテーブル専門の会社でMAGMA社が挙げられる。 マリングリルは、海水に強い18−9ステンレスを全てに使用しているのでサビることなく何シーズンでも使用可能だ。 グリルの設置場所は、大抵のボートに標準装備されているパルピットレールやフィッシング用ロッドホルダーを利用する。 マリンテーブル マリングリル自体は、常に海側部分に設置されているために、万一、ボートの揺れで使用中の炭が落ちてもボート内に散乱することなく安全だ。 設置スペースも取らないので20フィート以上のボートなら簡単にバーベキューを楽しむことができる。 燃料は、炭(チャコール)式とカートリッジガスボンベ式とがあり、好きな方を選択できる。 大型のグリルの蓋は風除けにもなるためガスボンベ式でも着火が簡単だ。 炭を捨てたりする作業も不要になるので衛生的。また、レール用やロッドホルダー用のマリンテーブルも見逃せないアイテムだ。 これも海側に設置できるので釣った魚を調理する際もボート内を汚さずに済む。 まな板としても有効だ。 これらのマリングリルやマリンテーブルは、簡易脱着式で使用しないときはキャビンの隅に収納可能。 これで今年のボートライフはますます楽しくなりそうだ。

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