|
|
[01-08]−
[09-16]−
[17-24]−
[25-32]−
[33-40]−
[41-48]
|
連載第14回/発電機代用品のインバーターの利用のお薦め
|
数年前の大晦日の日、その当時愛艇だったベイライナー2655に友人数名を乗せて、横浜港内で午前0時つまり年を越したら思い切り汽笛を鳴らしてお祝いしようという計画があった。
それは、私がボートを購入した時からの夢のひとつだった。
毎年、陸から年越しの汽笛を遠くで聞いていた。来年こそは、鳴らす側に回ろうと思ったものだ。
大晦日の繁華街の喧噪とは無縁のように冬の海は想像していた以上に寒くて暗かった。
周りに他の船は見あたらない。
キャビンの中は寒く、体を温めるには、ガスボンベ式のガスコンロの周りに集まって暖をとる方法しかなかった。
発電機を積んでいないスモールボートは、12ボルト電源のアクセサリー用品しか使用できないため暖房機は積んでいない。
純正オプションの12ボルト簡易ヒーターは、吹き出しダクトがミッドバースに設置しているためキャビン全体を暖めるには非力だ。
12ボルトから100ボルト電源が取れれば家庭用の暖房機が使えるのにと痛切に感じた。
テレビも見たい。
ラジオも聞きたい。
私たちの生活は、電化製品なしでは快適にいられないというのが現実らしい。
100ボルト発電機を設置せずに家庭用電化製品を使いたいがどうしたらいいだろうか。
そこで「インバーター」の登場だ。
ここでゆうインバーターは、12ボルトや24ボルトのバッテリー電源を家庭用電源(100ボルト〜120ボルト)に変えた電源を出力する変圧器の通称だ。
インバーターは、その出力によってタバコサイズから電話帳サイズまで様々だ。
取付方法は簡単。
バッテリーターミナルとインバーターの入力端子を直結すればいい。
但し、インバーターの能力に合った太さのケーブル(自動車用バッテリーケーブルが最適)を使用しないと電力が低下するので注意したい。
シガープラグタイプのものは、自動車用のシガーソケットを設置すればオーケー。
使用するバッテリーは、90アンペア以上の能力がほしい。
ツインバッテリー(2個並列)にすれば、1つはアクセサリー用、1つはエンジンスタート用と区別できるので理想的だ。
通常、インバーターには、100ボルト用のコンセントが標準でついているので、即、テレビなどの電化製品が使用できる。
但し、忘れてはいけない事がひとつある。
その電源は、全て自分のバッテリーから供給されている事だ。
エンジンを回さないで使用できる時間は限られているので、できるだけエンジンを始動させて使用する事を薦める。
通常、ノーマルエンジンのオルターネーターからバッテリーにチャージされる12ボルドの電流は、40アンペアから60アンペアしかないのでその点も注意すること。
ちなみにインバーターの1500Wの表示は、1.5kwと単位を代えて読むことができる。
1.5kwは、一般家庭では15アンペア程度の電力と思っていい。
比較的コンパクトなのでひとつあれば自動車(通常12ボルト)でも使えて便利ですよ。
さあ、インバーターを設置して快適で便利なボートライフを満喫して下さい。
【インバーター設置で使用可能な電化製品】
- テレビ・ビデオ・ラジオ・ステレオ・電気ポット・ドライヤー・電気ヒーター・
工作用電動工具・電子レンジ・冷風機・温風機・コンピューター・冷蔵庫・炊飯
器・掃除機・コーヒーメーカー・照明器具・携帯電話の充電など
- 但し、コンプレッサーを使うような大型エアコンには使用できない。
上記商品に関連する販売ページはこちら
|